【書評】アフリカで超人気の日本企業(株式会社ビィ・フォワード代表取締役:山川 博功)

アフリカではトヨタより有名な日本企業ビィ・フォワード

ビィ・フォワード株式会社は主にアフリカ向けに日本の中古車の輸出をしている急成長企業。
2004年の設立から5年で年商500億円に成長している。
この本の著者であり、ビィ・フォワードの代表取締役の山川氏はさまざまな営業経験を持つ、ザ・営業上がりの経営者。
ビィ・フォワード設立前は中古車販売店のカーワイズグループで営業マンをしていた後、FCとして独立、その独立した有限会社ワイズ山川から中古自動車輸出部門を独立させる形で生まれたのがビィ・フォワードである。

グーグルの役員会議で話題になった日本企業

ビィ・フォワードはGoogle AdWordsというグーグルの広告を積極的に利用して広告活動を行っている。日本からアフリカへ向けて広告配信を行う企業自体が少ない上に、ビィ・フォワードの広告費は7000万円と巨額であるらしい。(月間なのか年間なのかは不明)
そういった実績からグーグル本社でも何度か話題になったことのある不思議な日本企業であり、実際に副社長の表敬訪問を受けることもあった面白い企業である。

最初は普通のサラリーマンだった

上記のような見出しを持つ章があるが、これは完全に嘘。
著者で社長の山川氏は書籍を読む限り、完全に天才型のドブ板型のスター営業マン、トップセールスであり、どんな営業企業にいってもトップを取る男である。
「営業は大嫌い」という発言もあるが清々しいまでの嘘。

新卒では東京日産という自動車ディーラーに入社、プリンス東京のトップセールス、トヨタオート東京のベテラントップセールス、トヨタカローラのトップセールスがひしめくエリアを担当してわずか数年でトヨタの牙城を崩してしまう天才営業。しかも、あきらかに魅力の少ない当時の日産車のラインナップでの快挙である。
その後数社を経て、東京日産時代の先輩が独立した企業(カーワイズグループ)でも半年で完全にトップセールスの地位を築く。

感想

清々しいまでのオールドタイプの天才営業マンで、それを社員にも押し付ける「ある意味では」ブラック企業。ただし、僕はこの企業がブラック企業だとは思わない。
なぜなら書籍を出してまで自分のやり方、前時代的な考え方を正直に発表しているからだ。書籍の内容は大袈裟な部分はあるだろうけれど嘘はない。
世の中の全員に好かれる経営方針などあるわけがないし、こういう企業が好きな人も必ずいる。
「世の中のために~」などと言わず、好き放題飲み歩き、社員に飲みを強制し、自分の金で毎年車を買い替え、それでいて雇用と売上を作り上げ進んでいく姿は美しい。