【書評】洞窟ばか(吉田勝次)

洞窟バカ

【評価】

【こんな人におすすめ】
・パワーが有り余っているけれど何をすればいいか分からない若者
・独立したいけれど最初の一歩が踏み出せない人
・コネクションが重要な業界で生き抜く方法

【書評】
この本を買うかどうか迷っている人はまずは本屋に行って、最初の数ページを立ち読みして欲しい。そこには著者の撮影した洞窟写真が数ページに渡ってカラーで掲載されていて、そこでグッと来たなら買って損はない一冊。

最初の方は、とにかくパワーを持て余しており、高校中退で働き始めた著者が行き当たりばったりでアレコレとチャレンジするうちに洞窟に出会いハマって行く内容。
中盤は洞窟に出会ってから、様々な団体に入ったり起ち上げたり関係したりしつつ、じょじょに名前が売れてテレビの仕事、ガイドの仕事と趣味がお金になっていく様を追体験できる。
テレビの仕事と出会ってから海外の洞窟の探検の話も多くなってきて、ラオスやベトナム、ミャンマーも出てきて親近感が湧く。

洞窟の中での食事事情、トイレ事情など、非常に興味深く、今後役に立た無さそうな情報も盛りだくさんで非常にオススメ。

【抜粋】
「冒険」
危険を冒すこと。成功の確かではないことをあえてすること。

「探検」
未知のものを実地に探り調べること。また、危険を冒して実地を探ること。

「冒険」と「探検」は似て非なるもの。ともに「危険を冒す」行為であるために、一般の人の目には冒険も探検も同じ様なものに映ってしまうのでああろう。だが、本質的に両者はまったく異なっている。
冒険はあえて危険を冒す行為、つまり危険を冒すこと自体が目的であるのに対して、探検の場合ははじめに道の探求・調査があり、道故に結果として危険も生じてしまうのである。また、冒険は危険度が大きければ大きいほどその評価が高くなり、行為の結果に生死をあまり問われないのに対して、探検は道の探査が目的なので、必ず生きて帰って「自分がどこに行って、何を見聞きしたのか」という実地で得た情報を第三者に発表しなければならない。